発達障害の方におすすめの就労移行支援事業所
※安定性重視のため特別なカリキュラムなどが用意されていない
総合評価 | |
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おすすめポイント | 10年以上の実績から裏打ちされた安定感のある、スタンダードな支援が強み |
大阪事業所 | 梅田・心斎橋・天王寺・枚方・堺東・高槻 |
※大手であるが故かネット上に悪い口コミが点在している
総合評価 | |
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おすすめポイント | ヘルスケアや自立訓練など長く働くための生活訓練に力を入れている |
大阪事業所 | 梅田・天王寺・新大阪・淡路 |
※身体障害者向けの設備などが整っていない為車椅子の方の利用が難しい
総合評価 | |
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おすすめポイント | 未経験からプロを目指せる専門性や交通費の全額支給・昼食提供などの取り組みが豊富 |
大阪事業所 | 梅田・JR大阪・堺筋本町・本町 |
「ADHDの私にはどんな職業が適職なのだろうか?」
「ADHDの特性を活かせる適職はあるかな?」
「自分の好きなことを生かした仕事に就きたいな」
成人の約3~4%がADHDであると言われ、ADHDの人にとって自身の特性と合致する適職で悩まれる方も多いと思います。
この記事では、ADHDの特性に合わせた適職の方を解説していきます。
目次
ADHDの特性
ADHD(注意欠陥多動性障害)は次の3つの症状のいずれかを持っている人を指します。
- 不注意
- 多動性
- 衝動性
ADHDはこれら三つの特性を満遍なく均一持っているわけではなく、
人によってこれらの特徴が不均一に現れます。
従って、ADHD全ての人に満遍なく合致する適職というのはなく、
自身の主な特性に合わせて、それらの特性の苦手な部分が仕事と合致しない職業に就く事が重要となります。
そのため、先ずは自身の特性をしっかりと見極める事が大切です。
不注意
ADHDにおける不注意の種類は様々です。
注意には主に以下の三つの側面があります。
- 注意を持続させる・・・「持続性」
- 注意を配分する・・・「分配性」
- 注意を対象に切り替える・・・「転換性」
この3つの注意のうち、人によっていずれか又は全てに問題が見られる事が多いです。
例えば、持続性に問題はないけれど、転換性に問題のある方は一つの物事に集中して取り組むような仕事の場合は特に問題はありません。
また、ADHDの不注意の場合は常に不注意であるわけではなく
特定のテーマや関心ごとの場合は、むしろ過剰な注意や集中力が向けられ
好きな仕事の場合は昼夜を忘れて熱中するケースも見られます。
逆に義務的な作業を行う場合には、前述の3つの不注意のためじっくりと取り組む事が難しい事が多いです。
不注意特性のプラスに働く側面
興味関心のあるテーマにはむしろ集中力を発揮する。
不注意特性が仕事でマイナスに働く側
単純作業でのミスや、スケジュール管理に問題が見られる。
多動性
ADHDにおける多動は文字から落ち着きのない動作をイメージするかもしれませんが、
これは体の動作だけを示すのではなく、
相手の発言を待たずに一方的に話し続けてしまったり、常に何かを喋っていなければ気がすまないなどもあれば目に見えない内的な落ち着きのなさや緊張感などもあります。
しかし、良い面としては
人懐っこく見られる事が多いため、人と比較的に馴染みやすい
会議などで積極的に発言するなどのメリットもあります。
また、興味関心の幅が広い事も良い面としてあげられるでしょう。
多動性の仕事でプラスに働く側面
興味・関心の幅が広い。
人懐っこく、集団に馴染みやすい
多動性が仕事でマイナスに働く側面
落ち着きのない印象を受けられる
相手の話を待たずして、一方的に話してします。
衝動性
衝動性には内面における衝動性と行動における衝動性の二種類があります。
内面の衝動性については良い面と悪い面があり、素早い判断や決定をもたらすという利点と、重要な事でも思慮深くなく簡単に物事を決めてしまうという面もあります。
行動面の衝動性については思った事をすぐ口にしてしまうなどの傾向があります。
衝動性の仕事でプラスに働く側面
素早い判断や行動力をもたらす
衝動性性が仕事でマイナスに働く特徴
思った事をすぐ口にしてしまう。
ADHDの人が得意な事まとめ
ADHDが苦手な事まとめ
ADHDの特性が活きる職業一覧
多動性の特性により興味・関心の幅が広く、斬新なアイデアを出す事が得意です。
また、衝動性の特性により行動力があるので思い切った行動の結果、大きな成果につながる事や他の人ができない決断を平然と行える事もあります。
不注意の特性により、自身の興味関心へ集中する特性を生かして研究や人に何かを教える業務なども向いているでしょう。
それらを踏まえておすすめの職業を紹介していきます。
デザイナー・クリエイター職
興味関心、発想の幅が武器となるデザイナー・クリエイター職もおすすめできると言えるでしょう。
デザインの活動領域は多く、WEBサイトのデザイナーや印刷媒体などのDTPデザイン。
クリエイターでは、動画領域での活動など
世の中の流れに合わせてどんどん活躍の幅が広くなるも特徴の一つです。
また、自分自身で作品を作っていく事もできるのでフリーランスとの相性の良さも特徴の一つと言えます。
しかしながら、クリエイター系には納期との戦いという側面もあるのでこの点は注意が必要です。
マーケティング・企画職
自分が好きなテーマの商品について誰よりも知識がある場合は、マーケティング職もおすすめと言えるでしょう。
自分が大好きな商品がどのようにアピールすれば売れるのか、自由な発想が求められる環境下では
発想と発言力のあるADHDの特性は非常に強力な武器となりえます。
具体的には、お客様のニーズを分析して売れる商品の企画を行ったり、実際の販売戦略を設計します。
主に企画した商品のプレゼンテーション能力と販売戦略に欠かせない発想力が、ADHDの特性とマッチしていると言えるでしょう。
営業職
いくら売ったかという結果が重視され、ある程度自由な営業職も選択肢の一つと言えます。
時間などに縛られず思い切った行動力と手数が必要となるため、ADHDの特性が光ります。
顧客に対する提案能力やプレゼン能力、顧客に居場所に飛び込んでいく勢いなども重要となります。
さらに営業する商品が、自分が興味のある分野であればより情熱的アピールすることがでできるため適任と言えるでしょう。
Webエンジニア
エンジニアでも様々な種類がありますが、特に個人の裁量権の多いWeb系のエンジニアにおいては特に力を発揮するでしょう。
特にWEB系な企業には社風も自由な風土の会社が多く、素早い判断のスピード感と個人の力量が重要視されます。
自身がプログラミングに対して、情熱を傾けられるなら有力な候補の一つです。
また、エンジニアではコンテストなども多く、情熱を注いだ力量の証明ができるのも魅力の一つです。
整備士
自身の興味が自動車、電車などの機械系にあるならその知識を生かして整備系の仕事に就くのも一つの選択肢です。
業務内容として、車の修理・点検などの整備が挙げられますが
車などに強い興味があるのなら選択肢としては有力です。
ただ修理するだけでなく、お客様への提案なども挙げられ誰よりも詳しい事が大きな武器につながります。
ライター
最近はライターという職業も、自身の興味関心の幅が武器になる職業と言えるでしょう。Web媒体の増加により、1文字いくらという単価での募集が増加しており、より専門性の高いテーマほど、文字単価が高くなる傾向があります。
好きな事であれば、いくらでも書ける、話していられるという方にはおすすめの職業と言えます。
インストラクター・講師
自身の興味や関心のあるテーマが、職業として存在する場合はそれを教える業務に就くのも適職の一つです。
そのテーマを誰よりも好きな事により、情熱を持って人に教える事ができるでしょう。
また、積極的に一つの事に没頭する事によってそれをそのまま仕事にする事もおすすめできます。
ADHDの方が避けた方が良い職業
逆にADHDの特性が裏目にでるような職業は避けたほうが良いと言えるでしょう。
具体的には、
- 緻密性が求められる
- ケアレスミスが致命的な損失につながる
- チームワークが何より重要視される
などです。
経理職
お金の管理が主である経理業務は避けた方が良い代表的な職業と言えるかもしれません。
他の部署からの領収書の清算や、給与台帳の作成、会社内部の事から
請求書の作成や買掛金・売掛金の管理などの対外的なものも含まれます。
この時は、わずかな計算ミスにより会社に重大な損害を与えるなどの事も起こりかねません。
従って、選ぶ際は注意が必要です。
しかしながら、数字に強い興味があったり不注意の種類が分配性のみの場合で持続性には問題がない場合は積極的に選んでも良いでしょう。
製造業
工場などで黙々と作業をこなすような、製造業もおすすめできません。
特に一人で黙々と作業をするような仕事内容である場合
注意や多動性、衝動性が裏目にでるため避けた方が良い職業と言えるでしょう。
こちらも、その会社の製造するものに強い興味がある場合は、選択の候補としてあげれますが
次のキャリアを考えた時に、同じ製造業で熱中するものがない場合などの時も考えておきましょう。
ADHDの資格におすすめできるもの
ADHDの方が、今の職業と特性にギャップを感じ適職を考えた時に
資格の取得に目を向ける場合もあると思います。
そこで、合わせてADHDとの特性並びに
適職に就くのに有利なおすすめの資格も紹介しておきます。
AWS認定資格
ADHDの特性を活かしてWEB系のプログラマーになろうという人に是非ともおすすめしたいのがこの資格。
現在、Webサービスのほとんどがクラウドに移行する中でインフラの知識もあるエンジニアは非常に重宝されます。
特にクラウド人材は今後10年において、クラウドを含めた先端IT人材は10万人以上不足すると予測されており、クラウド人材は市場価値の高い存在です。
WEBプログラミングの様々なツール進化により、面接時にアピールが難しくなっていく中で特におすすめできる資格と言えるでしょう。
※1参考:総務省「令和2年度情報通信白書」p.344より
中小企業診断士・販売士
ADHDの特性と合致した、マーケティングや企画の仕事に就くにあたりおすすめしたいのがこちらの資格です。
販売士の場合は、主に店舗系のマーケティング一般についての知識の取得と証明に使え、難易度も手頃です。
中小企業診断士はかなり難易度の高い資格ですが、マーケティング全般に加え中小企業のコンサルタントの資格としては最も代表的なものです。
最難関資格の信頼性を背景として、その発想力で企業をコンサルしたり会社内部で積極的にアイデアを出す際には強力な武器となりうるでしょう。
基本情報技術者試験
エンジニアとして、基本的な技術の証明と言えるのがこの基本情報技術者です。
内容としてアルゴリズムの基本的な知識からプログラミングの問題までエンジニアとしての基礎能力全般に関するものが問われます。
IT関連のどの職に就くにしても入り口として効果を発揮する資格ですので、難易度は少々高めですがおすすめと言えるでしょう。
宅地建物取引士
特に営業でバリバリ積極的に働きたい方の第一候補としては不動産業界でしょう。
その中でも、配置義務のある宅地建物取引士は重宝される資格です。
配置義務はもちろん将来的に独立を考えた際にもこの資格があれば、開業も可能となります。
また、他の業界で就職する際にも非常に高く評価される資格の一つです。
DTPエキスパート認証試験
デザイン全般の基礎能力を証明するにあたり有用な資格がこちらの資格となります。
デザイン関連の仕事を志すにあたり、制作したポートフォリオと共に就職面接を受けるのが一般的ですが、
こちらの資格があれば、基本的なadobe製品(IllustratorやInDesign、Photoshop)のソフトを使いこなす証明にもなります。
日商簿記
基本的にADHDの方に経理関係の職はおすすめできませんが、お金や数字に非常に強いADHDの方もおられると思います。
その際、障害者雇用などでお金を扱う職業を志す際、簿記は能力の証明にもなります。
合わせて、採用担当者に対して
「ADHDはケアレスミスが多い」
という認識がある場合に明確な証明となりうるでしょう。
ADHDの仕事のケアレスミス対策
どのような職業に就く場合も、それが適職であってもケアレス(不注意)に基づくミスは避けられない場合もあります。
そのような失敗と向き合うためにも、特性と上手に付き合っていくための仕事上のケアレスミス対策をご紹介しておきます。
パソコンの単純な入力作業で誤字脱字が多い
ADHDの方の仕事上のケアレスミスの最も多いのがこちらの、パソコンでの入力業務ではないでしょうか?
どのような仕事でも、資料作成やデータ入力などパソコンでの入力業務は避けられません。
これは多数の情報中で、必要な情報だけを拾う事ができない事から発生します。
対策としては、入力する情報を声に出しながら行うなど集中の手助けを他の部分で補う事が考えられます。
入力元の情報が紙であれば、定規を当てて位置を確認しながら行ったり
それがパソコンの情報であれば、ウインドウ幅を小さくするなどが考えられます。
仕事の締め切りが守れない
仕事の締め切りが守れずついつい先延ばしになってしまう、これはADHDの特性の一つで先の見通しが上手く立てられない事や時間感覚の欠如がもたらすものです。
この場合は、時間やタスク管理を他の人とはカウントダウン形式など時間の流れが実感できるようなものにする事で対策を立てられます。
例えばADHDの方の中で有名なのが、以下のようなアプリで管理するのも一つの手です。
参考:Days matter
こちらのアプリでは、その予定までの日にちや時間をカウントダウン形式で教えてくれます。
頭の中ごちゃごちゃし、仕事に集中できない
ADHDの気の散りやすさにより仕事に集中できないのも挙げられます。
この場合は、その頭の中のごちゃごちゃを逆手に取り
多数の仕事をまとめて準備しておき、飽きたら次の仕事にどんどん切り替えていく対処が挙げられます。
また、多動が体に出る場合は
それが本人にとって落ち着く行為である事は間違いないので
それが、ハンドエクササイズボールなどにより気を紛らわせながら業務に取り掛かりましょう。
ADHDの女性の仕事対策
一般的に男性の方が女性よりADHDイメージが多いと思われがちですが、女性のADHD特有の特性が存在します。
女性は「不注意優勢型」と言われる、多動や衝動性はあまり見られないが不注意だけが目立つ特性のADHDが多く
さらに女性ホルモンの影響により、体調によりADHDの特性の現れ方に波があったり、必要以上に周りに合わせようと努力するのが特徴的です。
そのため仕事をする上で、他の人と無理に合わせようとして過剰なストレスがかかり合併症を引き起こす事が危惧されています。
周りに合わせるよりも、自分なりの方法を模索し過剰なストレスを溜めないようにしてみてください。
まとめ:ADHDは仕事できないわけじゃない
これまでADHDで自身が仕事ができないと悩んでおられる方も非常に多いと思います。
しかし、仕事ができないわけじゃなく
自身の特性が有利に働く環境に身を置いていないだけという事がわかっていただけたかと思います。
この記事を読んでくれた方が自分の才能を最大限を開花されられるように願っております。